自律の条件
2002.1.22
はじめに
自律するということはどのような条件によるものかを考えてみる。
1.世界の認識
自律するということは自らの存在を認識することが含まれている。それはまた、自分がいる世界をも認識することである。世界の成り立ちとルール(?)を理解したうえで初めて自分の存在を認識することができたといえる。
2.目的を持った行動をする
生きていくということは目的を持つということである。それはたとえロボットであっても同じだと考えます。自律していることは行動には目的を伴っているものだと思います。しかし、それは常にひとつの目的に向かうものではなく、遠くにある目的に向かう中間的な目的など派生したものがあるかもしれないがひいては最終的な目的に向かっているものと考える。
3.環境への適応
自分を取り巻く環境は常に変化しているはずである。その変化に対応していくことが自律する上はまた重要な要素といえる。「成長」や「学習」はここに含まれるであろう。
4.理解
認識と理解の差を考えたい。センサーにより得られたものを認識(音声認識・画像認識)することと物事を「理解」すると言うことはまったくレベルが違う。理解は意識が無いと出来ないと思われ、また常識(世界観)が獲得できていないと理解は出来ない。概念の形成と理解が同義であるか微妙なところではあるが、理解とは「ある事象が世界観に組み込まれる」ことだと考える。